マツダファン・サーキットトライアル(MFCT)の魅力
すべての車種に“走る歓び”を提供し続ける自動車メーカー「マツダ」。そんなマツダ車を選んだファンが自身のドライビングと愛車のポテンシャルを存分に発揮していただく舞台として誕生したのが「マツダファン・サーキットトライアル(略称:MFCT)」です。
参加車両はナンバー付きのマツダ車に限定し、MAZDA2(デミオ)、MAZDA3(アクセラ)、ロードスターなどの車種別に加え、ノーマルからメカチューンまで幅広い改造範囲に応じてクラスも分かれていますので、競技用に改造したクルマだけでなく、街中を走る全てのマツダ車が参加できることもMFCTの特長です。
自己成績の向上を目指して努力することも楽しみの一つですが、全国各地での競技参加を通じてドライビングの楽しさを分かち合える仲間と出会えることも魅力です。本格的な競技会ではありながら、マツダファン同士が集まるフレンドリーな雰囲気も支持され、前身の「マツダスピードカップ」を2003年にスタートして以来(2010年に現在の名称に変更)、2024年度シーズン終了時点で延べ5,800名以上が参加しています。

Mazda Official Web「マツダ車タイムトライアル!参加者がはまるマツダファン・サーキットトライアルの魅力とは?」
MFCTの競技ルール
MFCTは、JAF発行の国内競技運転者許可証B以上の所持者が参加できる、JAF公認の本格的なタイムアタック競技会です。競技ルールはJAF国内競技規則に準じて定められ、通常の大会では2ヒート制(1本目:1周の慣熟走行+15分、2本目:20分)を採用し、規定時間内にサーキットを1周するベストラップタイムを競います。単純なルールではありますが、限られた時間内でベストラップを出すことは容易ではなく、そこにサーキット走行の奥深さがあります。
車種や改造範囲に応じた計21もの細かいクラス分けが行われ、1戦ごとの賞典に加え、毎戦のポイントを集めた上位選手にはシリーズ賞典も用意され、全体総合やクラス別以外にも、世代別やオートマチック車両を対象にした特別賞なども用意されています。
スピードB車両規定に基づき、出場車両は基本的にナンバー付き車両に限ります。(ナンバー無し車両は一定の条件を満たした場合のみ特定のクラスで出場可)
オープンカーは横転時の安全確保のため4点式以上のスチール材のロールバーの装着が義務付けられます。
特別戦に関しては異なる競技ルールを用いる場合があります。
JAF公認競技会とは
モータースポーツに関する国際ルールをを決定する、国連の自動車版と言える国際機構が「FIA(国際自動車連盟)」です。FIAには、世界各国から代表して通常1団体が「ASN(ナショナル・スポーツ・オーソリティ)」として加盟しており、その日本のASNが、ロードサービスでお馴染みの「JAF(日本自動車連盟)」です。JAFは日本国内のモータースポーツに関する統轄業務を行っており、安全性と公平性を保つために定められたモータースポーツルールに従って行われる競技会のみが“JAF公認競技会”として認定されます。
世界的な枠組みの中で認められた日本のモータースポーツ競技会がJAF公認競技会であり、MFCTの競技結果は公式なものとして記録されます。
ライセンスをお持ちでない方や初心者でも安心して参加できる取り組み
技ライセンスをお持ちでない方でも参加できるクローズドクラス(賞典外)も設置され、全てのマツダ車ユーザーが参加できる門戸の広さもMFCTの特長の一つです。
MFCTへの参加が初めての競技会という方は珍しくなく、そのような初心者の不安や疑問を解消するため、各大会にはプロのドライビングアドバイザーが帯同しています。各サーキットの基本的な攻略法の説明や、個人的な運転に関する疑問にもお答えしています。
また、クローズドクラスに参加することで、希望すれば国内Bライセンスを取得できますので、まずはクローズドクラスでの参加で様子を見て、次回からライセンスを取得して記録を目指すという選択肢もあります。
クローズドクラスで参加した場合は賞典外となり、公式な記録として残りません。
クローズドクラスの参加により国内Bライセンスを取得するには所定の費用が別途必要です。
特別戦ではクローズドクラスは設けられません。